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Episode 01


「憧れの気持ちを育む」
– 生まれた好奇心をサポートする –

アトリエでのあそびの時間で大切にしていること。
たとえば、子どもが立派な作品を作れるかどうかではなく、 子どもの「こうしたい、こうなりたいなぁ」という、内発的な欲求に応じて動く心や身体をそのまま引き受けること。
「する・しない / ちょっと・たくさん」など、多くの決定を子ども自身がすることを助けること。
まぁちゃん(仮名5歳0ヵ月)

この日、まあちゃんは入室するとやりたいボードゲームを持って椅子に座ります。

ゲームの流れで海の河口の延⻑に立方体積み木を置きました。(※写真右端)
同じゲームを繰り返すこと3回!
子どもはオモシロイと感じたことは何度も繰り返しますよね。(大人はこんなにできない)
ゲームが終わったあと、興味が積み木へと移ったところをみて、
「こんなのもあるよ」と平面構成あそびへ誘いました。 (お誘いのタイミングが肝心。もちろんしなくてもOK)

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積み木が足りない、と思っていそう…
そこで、
「こんな積み木もあるよ」 と声をかけ、同じ大きさの色付き(グリムス)の積み木も提案してみたところ

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「わぁ、おはなみたい」

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指を格子状に組んでみせて
「まんなかがこうなってたらひまわりー」
ラインの無い中心部分にも積み木を配置したまぁちゃん。
「ひまわり」をイメージしたものを表現したようです。

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ここまでくるとクリエイティビティが発動→→→ 立方体積み木でお城づくりが始まりました。
以降、私の役割は、 子どものジャマにならないよう、基尺の揃った積み木をせっせと増やすサポートのみ。

ジャジャーン♪
シンメトリーな構造物の完成~!

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積み木の量が増えると、作品の規模は自然と大きくなります。
本当はそれほど難しいことをした訳じゃないのだけど、なんだかスゴイモノを作った誇らしい気持ちが溢れます。
これは、積み木の基尺が同じだからスムーズにできること。
もし基尺の違う積み木が手元に散らばっていたら、 まあちゃんの月齢の場合、子どもの「こうしたい!」イメージに到達する前に崩れてしまいかねないし、 集中力を持続させることが難しくなります。
どの積み木とどの積み木が混ぜ合わせてあそべるかは、提案する前に知っておく必要があります。
できた!と彼女が達成感を得たところで、積み木あそびが「終わり」を迎えました。