Episode 05
「積み木であそぶ子どもたち」
– あそび方と広がるイマジネーション –
積み木は、人間が獲得する「積む」という行為を促す、ごくシンプルなモノです。
素材は木だけにとどまらず、石やアクリル樹脂のものまであります。
あそびのアトリエには色々な積み木が子どもたちに触れてもらうのを待っています。
まず、積み木あそびの魅力について述べます。
①積み木は丈夫で、赤ちゃんから始まり、大きくなるまで長い期間に渡りあそべます。
②あそび方は発達年齢によって変化していき、それを客観視できます。
③量を増やしていくことであそびのバリエーションが豊かになります。(子どものイメージする力で家、列車、道路、船など)また、一人でも大勢でもあそべます。
④ブロックと違い「崩れる」ことで重力を感じることができます。子どもたちは1ミリ2ミリを微調整する手先の巧緻性・集中力を身につけます。
⑤基尺の揃った積み木であそぶことで数学的な思考力を身につけます。
⑥複数人いれば例え異年齢であっても、それほどよく知らない子ども同士であっても、興味の対象の幅がせまい子、こだわりが強くて他者と関わりが難しい子であっても、それとなくお互いの存在を感じながらあそべ、完成したときに他者と関わることの楽しさや満足感・達成感を得ることができる優れたアイテムです。
子どもたちのイマジネーションを広げ、素敵な作品を作ったり、いろんな挑戦をすることができる積み木はどんな子どもにも提案したいおもちゃです。では、その色々な積み木であそぶ子どもたちの様子を写真でお伝えしましょう。
光を透過するキレイな積み木Luxy(Dusyma社)
ネフスピールとリグノ、レインボーアーチの積み木を使って。(ネフ社)
こちらはリグノを使ってロボットを作っています。テーブル右側には溝のある積み木クーゲルバーンもみえますね。(HABA社)
立方体の積み木で。おんなじの作れるみかな?
ひんやり冷たい感じ?石積み木(アンカー社)
1:3:15の比率であそぶカプラ(仏KAPULA社)
レンガ積み木でトンネル
グリムス(Grimms社)の色板の上に一台ずつ車を置いて います。同色になるような秩序もみえますね。
二キーチンの積み木を高く積み上げましたよ~!
ひとつの積み木を両手、身体の中心で持つ。
口へ運ぶ。
3人協同で。高く積みたい。ドキドキするねー!
一人でも。自分の身長より高く詰めるよ~
やった~!みて、うまくいったでしょ?
「ほうせきやさん」
クリスマスツリー(レンガ積み木)
線路をつなげているコのかたわらでカプラを積んでいたらいつのまにか線路とつながりました!
カプラの塔を見上げ、 「こうべタワーみたい!」と言ったので途中から赤のカプラで。
神戶タワーへつながるレール、そして駅までのアクセス もいい遊歩道も建設。
こんなふうにあそびに広がりがでるのは、他者と関わりあってこそ!
いかがでしょうか?子どもたちの声が聞こえてくるようではありませんか?